記者会見事例(社内公開)

東京銀座メディアブリッジコンサルティング(MBC)では、テレビ、新聞、雑誌、ラジオから、ウェブ媒体にいたるまでの記者会見の企画から開催までをすべてサポートする「記者会見/プレスイベント企画運営サービス」を提供しております。ここでは、MBCのこのサービスを利用していただいた一例として、2008年5月13日に開かれた「株式会社キャレオ」の社内イベント公開(特別朝礼)の記者会見応用事例についてご紹介いたします。この「株式会社キャレオ」の記者会見は、同社に新入社員として入社したメンバーのモチベーションアップ及び社員教育の一環として、ボクシングWBA世界フライ級チャンピオンの坂田健史選手(協栄ジム所属)に特別参加をしていただく形で実施しました。一見話題になるはずもない、新入社員向け社内朝礼も、MBC流にアレンジさせてもらえば、メディアの大きな注目を獲得できる良事例です。

目に見えない企業メッセージをPRするには

人材派遣会社である「株式会社キャレオ」の売りの1つは、元気な社員1人1人そのものでした。こういった企業マインドは新入社員として入社したその日から全員に教育され、入社後1ヶ月もすれば立派な「キャレオマインド」を持った人材が出来上がります。そして、PR施策上の問題はこれをどうやって対外アピールに繋げていくかです。人材の質、及び、その質を形成する企業教育といった、目で測ることがほぼ不可能な内容をマスメディアパーソンに伝達することは大変に難易度が高い戦略が必要になります。ただ単純にプレスリリースで「わが社は高い人材教育力を誇り…」と自画自賛したところで、それをそのまま信じて記事にする記者などは皆無です。もちろん、そんな自画自賛の台詞を言うが為の記者会見を実施するわけには行きません。このような難題を抱えている場合、ストレートな記者会見ではなく、社内行事+記者会見というような併せ技を使って、企業メッセージをマスメディアに載せて発信する方法を見てみましょう。

メディア受けし、尚且つ、企業イメージに合う人物のブッキング

記者会見では著名人をゲストに招くなどして、マスメディアのアテンションを集めることが重要視されます。それというのも、東京都内では毎日多数の記者会見が開かれており、それぞれの記者会見主催者がマスメディア記者の誘致活動の競争をしています。せっかく記者会見を開いてもマスメディア記者が誰も来ないのでは話になりません。よって、発表内容そのもので注目を浴びるより先に「誰が参加するのか」でメディアのアテンションを惹きつける必要性が出てきます。当然、著名人でしかもその時々にの時勢に合った人物をブッキングするのがベストなのですが、ただ単に注目を浴びれば良いというものでもありません。ブッキングした人物の先に「企業イメージ」が常に見え隠れしているからです。

上記の理由に加え、更に、MBCでは企業がマスメディアを通じて伝えたいメッセージを正しく伝えるために最適な人物のブッキングを重要視しました。今回は、元気が良くスキルの高い新入社員を有する企業イメージとメッセージをアピールするために、ボクシングWBA世界フライ級チャンピオンの坂田健史選手(協栄ジム所属)にオファーを出しました。坂田選手は、この記者会見が開かれた2008年5月13日頃に、「ひょっとして次の世界チャンプ防衛戦は、あの亀田選手と戦うのでは?」という噂がマスメディア上でかなり頻繁に囁かれていました。亀田3兄弟といえば、元々は坂田選手が所属する協栄ボクシングジムにかつていたこともあり、対戦が実現すれば、正に因縁の対決となったはずです。つまり、時勢に乗った話題性は十分であり、マスコミ記者はかなり今回の記者会見に集まって頂けることは予測できました。坂田選手は当時、世界チャンピオンを3度防衛しており、かつては試合中に顎を割られても12ラウンドまで戦い続けた経験もあるほどの闘志の持ち主であり、その愚直なまでのまじめな人柄は、対照的な亀田3兄弟としばしば比較されることも多くありました。企業イメージを向上させるべき人物観としても適当でした。そして(最も重要である)企業メッセージなのですが、「株式会社キャレオ」の教育システムで鍛え上げられたばかりの新入社員が、世界チャンピオンであるボクサー坂田選手に挑戦するという構図(もちろん、新人達は「まだまだ修行が足りないので、これからも精進が必要」という形でしっぺ返し的に演出をするのですが)での演出を作りこむ事で達成いたしました。

クライアント社員と世界チャンプの絡んだ絵を作っておく

タレントや著名人を仕込んだ記者会見での失敗パターンが「ブッキングした人物だけにスポットが当たってしまい、肝心のクライアント企業や商品にスポットが全く当たらない」というもの。そういった最悪のケースを回避するためには、記者会見企画の段階から、ブッキングしたゲストと(本当の主役である)クライアントとの絡みが出来るシーンを前もって作りこんでおくことが重要です。特に、テレビでのオンエアを期待する場合は、映像的に映えて、何度も繰り返し使ってもらえるような台詞を発するシーンを、台本に記載する項目として作りこんでおくことが必要になります。今回の記者会見事例だと、ゲストがボクシングの世界チャンピオンであるという属性、マスメディアに記述してもらいたいのが「株式会社キャレオ」のスキルフルな新入社員であるため、この両者が映像的に上手に絡むシーンを演出しなければなりません。もちろん、企業としての「株式会社キャレオ ブランドロゴマーク」が出来るだけ写真や映像に写りこむための細かな仕掛けも欠かせません。当日の記者会見は同社の朝礼に坂田選手がお邪魔をするという流れで実施しましたが、まずは坂田選手からの新人社会人に向けてのメッセージから始まり、ボクシングミット打ち披露、新入社員から坂田選手への質問、フォトセッション、といった順番で流し、フォトセッション時では、「株式会社キャレオ ブランドロゴマーク」が社内で最も目立つ場所であるエントランス受付前で故意に実施。坂田選手の囲み取材が始まった段階で、坂田選手がグローブをはめた新入社員の女の子からのパンチを受けるという「絵映えするシーン」を意図的に演出しました。もちろん、このシーンで最もカメラのフラッシュがたかれたのは言うまでもありません。

「出せないものを出す」記者会見の技術

こういった記者会見運営上の技術を上手く活用することで、「本来はメディアに出すことが難しいことをマスメディアに出す」ことが可能になってきます。当たり前ですが、一般的な企業の朝礼をマスコミが取材したがることは100%といっていいほどありえません。しかし、上手にメッセージ性と企業イメージを伝えることが出来る人物のブッキングから始まり、記者会見企画当初からマスメディアが映像的に欲しがるだろう演出を仕込んでおくことなど、外してはならないポイントがたくさん出てきます。尚、当社はこの記者会見を実施するまでほとんどマスメディアに登場したことがなかった企業だけに、記者会見終了後は各方面からの反響が非常に大きくありました。

この「株式会社キャレオ」記者会見はほんの一例に過ぎませんが、記者会見を成功させるためにはマスコミ記者への対策をはじめ、メディアを用いた情報配信をしっかりと熟知した対策が必要になることをご理解いただける良い一例としてご紹介しました。MBCの提供する「記者会見/プレスイベント企画運営サービス」では、記者会見のプロフェッショナルであるスタッフが、マスコミ記者の誘致から配信情報の対策、および実際の記者会見の会場設定までの成功する記者会見に必要な要素をしっかりとカバーいたします。無料のご相談およびお見積もりを承っておりますので、どうぞお気軽にご連絡ください。


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